伝統工芸品「長岡仏壇」とは

全国有数の金仏壇の産地、長岡。

経済産業大臣によって伝統工芸品に指定されている金仏壇の産地は、全国に15箇所存在しています。

その中の一つに指定されているのが新潟県長岡市の仏壇、「長岡仏壇」です。

同県には、長岡仏壇の他に伝統工芸品に指定された「新潟・白根仏壇」、「三条仏壇」の二つがあり、全体の五分の一を占めています。

長岡仏壇の特徴

長岡仏壇の特徴は台座と主体が分かれる組立方式であること。
このため、長岡仏壇は100年経っても塗り変えれば綺麗な状態を保ち続けることが可能です。

造りにおいて特徴的な所は、宮殿(くうでん)の『三ツ屋根作り』であることが挙げられる。「唐破風(からはふ)」と「千鳥破風(ちどりはふ)」を組み合わせた二重屋根の両側に「唐破風」の脇屋根のついた伝統的なものです。

仏壇の製作工程は木地・彫刻・金具・漆塗りや金箔押し等の塗り・蒔絵、の5部門からなり、それぞれが高度な技術を持った独立した職人によって作られている。

告示

技術・技法

1、「木地」の構造は、「ほぞ組み」による組立式であること。
2、なげしは、「弓型なげし」又は「わらび型なげし」とすること。
3、宮殿造りは、「板組み」によること。
4、塗りは、精製漆の手塗りとし、「木目出し塗り」にあっては、「ろいろ仕上げ」をすること。
5、蒔絵及び金箔押しをすること。

原材料

1、木地は、ヒメコマツ、ヒバ、ケヤキ、ホオ、イチイ若しくはヒノキ又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
2、金具は、銅若しくは銅合金又はこれらと同等の材質を有する金属製とすること。
3、漆は、天然漆とすること。

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